立春は、優しい陽射しが雪を融かして、春の足音が聞こえてきそうな一日だった。
屋根からは氷柱が消え、雫の音がにぎやか。
積もった雪の山も、シャーベットのようにさくさくに。
そこへ、立て続けに嬉しい贈り物が届く。
こちらはソウルの友人から。
小さな鏡と韓国らしい結びのついた巾着。
香港の友人からは、大きなダンボール箱が。
毎年送ってくる春節の祝い餅にしては大きいな・・・と思って開けたら、鮑麺のセットやジャスミン茶の一種である「三花香片」、そして、なぜかこのオカリナ。
付いてた小さな冊子には、オカリナの歴史からあちらの歌の譜面まで書かれていた。
大好きな楽器からしばらく離れた生活をしていたので、しばらくピーピー音を鳴らしてハイテンションになってしまった。
どちらも春の気分を誘う可愛らしい嬉しい贈り物。
同じ大陸アジアでも、それぞれの国の色や個性が感じられて、心がわくわくするのだった。